60代女性 膿が溜まって痛みや腫れが生じた歯に「マイクロスコープ」を用いた精密根管治療で改善した症例_根管治療-横浜磯子-武内歯科医院|横浜市磯子区の歯科・歯医者

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武内歯科医院|横浜市磯子区の歯科・歯医者

60代女性 膿が溜まって痛みや腫れが生じた歯に「マイクロスコープ」を用いた精密根管治療で改善した症例_根管治療-横浜磯子

治療前

治療後

50代女性 細菌感染による歯の痛みや炎症を精密な根の治療で解消した症例_根管治療-横浜磯子

治療前

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30代女性 根の先に生じた膿の袋をマイクロスコープを用いた精密な治療で改善した症例【セカンドオピニオン】_根管治療-横浜磯子

治療前

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40代女性 マイクロスコープを用いた精密な治療で歯の根の感染と痛みを解消した症例_根管治療-横浜磯子

治療前

治療後

根管治療にマイクロスコープが欠かせない理由ー日本の普及率とメリット・デメリット解説ー

はじめに

近年、根管治療におけるマイクロスコープの使用が注目を集めています。歯科医療技術の進歩は目覚ましく、特にマイクロスコープは根管治療の質を飛躍的に向上させる重要なツールとされています。しかし、この技術には利点だけでなく、いくつかのデメリットも存在します。本記事では、根管治療にマイクロスコープがなぜ欠かせないのか、日本におけるマイクロスコープの普及率、そしてそのデメリットについて専門的な視点から解説します。

 

根管治療とは?

根管治療は、感染した歯の神経(歯髄)を取り除き、歯を保存する治療法です。この治療は、虫歯が進行して歯髄まで達した場合や、歯髄が炎症を起こした場合に行われます。

 

マイクロスコープの必要性

■精密な視覚化

根管治療では、非常に緻密な作業が必要です。マイクロスコープを使用すると、歯の内部の狭い空間を高倍率で詳細に観察でき、治療の精度が大幅に向上します。

 

■正確な治療

根管治療の成功は、正確な根管の清掃と充填に依存しています。マイクロスコープを用いることで、微細な根管も見落とすことなく、より確実な治療が可能になります。

また削る量は最小限で悪い部分だけ確実に治療することができます。

治療後の再感染を防ぐためにも、詰め物や被せ物を入れたときに隙間がないことが重要です。マイクロスコープは削る面を最大20倍に拡大できるので、切除面を細密に形成することが可能です。

 

■治療の成功率の向上

マイクロスコープの使用は、治療の成功率を著しく向上させます。これは、視覚化された情報に基づいて正確な判断ができるためです。

 

■患者様への情報共有

マイクロスコープにはCCDカメラを搭載しています。治療中、虫歯や根管の状態をモニターに映し出し、患者さんのお口の中を一緒に確認していただけます。

万が一抜歯が必要でも、お口の中の映像や静止画像を見ていただくことで、その理由を納得し安心して治療を受けることができます。

 

日本におけるマイクロスコープの普及率

日本における歯科医院でのマイクロスコープの普及率については、現在約10%程度とされています。

日本での普及が進まない理由として、マイクロスコープの操作に習熟するまでに時間がかかることが挙げられます​​。また、マイクロスコープの導入には高いコストが伴うことも、普及が進まない一因と考えられています​​。

 

マイクロスコープの使用は、特に根管治療やクラック(亀裂)の確認、虫歯の除去、精密な形成と補綴物など、様々な治療でその有効性が認められています。高倍率での観察により、肉眼では見えない微細な部分まで詳細に観察でき、治療の精度が向上します。また、画像の保存や共有も可能で、患者さんとのコミュニケーションを助け、治療に対する理解と信頼を深めることができます​​​​。

 

しかし、マイクロスコープを使用すると1回の治療時間が長くなる可能性があるため、保険診療が中心の歯科医院では導入が難しい場合もあります。また、治療費が高くなるため、患者さんの利用率が上がらないことも、普及が進まない要因の一つです​​。

 

マイクロスコープのデメリット

しかし、マイクロスコープを使用する根管治療には、以下のようなデメリットもあります。

■コスト

マイクロスコープを用いた治療は、標準的な治療に比べて高額になる傾向があります。これは、高価な機器の購入と維持、および専門的なトレーニングが必要であるためです。

技術的な要求

マイクロスコープを使用するためには、高度な技術と練習が必要です。すべての歯科医師がこの技術を習得しているわけではなく、専門性が高まるほど、利用可能な治療者の数は限られます。

 

まとめ

マイクロスコープを用いた根管治療は、その精度と成功率の高さにより、現代の歯科医療において重要な役割を果たしています。しかし、高コスト、治療時間の増加、技術的な要求など、いくつかのデメリットも存在することを理解することが重要です。特に歯科医師のトレーニングと技術の習得には時間とリソースが必要です。

マイクロスコープは根管治療において欠かせないツールであり、その精度と成功率の向上に大きく貢献しています。しかし、日本での普及率はまだ低く、高コスト、操作の難しさ、治療時間の増加などの課題もあります。これらの課題を克服し、より多くの歯科医院でマイクロスコープが使用されることを期待し、今後の歯科医療の進展に注目していきたいと思います。

 

※保険診療の場合、マイクロスコープは使用していません。ご了承ください。

 

当院のマイクロスコープ治療の様子

 

当院の根管治療の症例

https://www.takeuchidental.com/blog/2023/11/27/1438/

https://www.takeuchidental.com/blog/2023/07/07/1298/

 

 

この記事の監修

武内歯科医院 院長 武内 清隆

当院では、お口の中の健康とお口周りの美しさをトータル的に考えた治療を心がけています。歯科医院の目的は、虫歯・歯周病の歯の治療です。しかし最も力を入れるべきことは、虫歯や歯周病にならないための予防指導だと考えます。

プラークコントロールや歯の健康診断を定期的に受けることで大切な歯を守れるのです。丈夫で健康な歯は、何でも美味しく食べることができ、いつまでも若々しい口元と笑顔を保てます。当院の指導で、ご自分の歯で末永く健康にいきいきお過ごしいただきたいと思っています。

 

【経歴】

1994年

東京歯科大学卒

1994年

武内歯科医院勤務

1994年

林歯科医院勤務

1996年

林歯科医院退職

1996年

葉山町武内歯科医院勤務

2000年

葉山町武内歯科医院退職

2000~2001年

聖路加病院口腔外科研修

2014年

武内歯科医院継承

【取得資格】

日本歯周病学会認定医

日本顎咬合学会咬み合わせ認定医

日本顎咬合学会一般口演優秀発表賞受賞

【所属学会】

日本歯周病学会

日本顎咬合学会

日本顕微鏡歯科学会

日本歯内療法学会

【論文】

2005年

日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』

2005年

JCPG会報『エムドゲイン ゲルを用いた歯周治療』

2013年

日本歯科評論誌3月号『IPS e.max臨床応用のポイント』

【学会誌】

2005年

日本顎咬合学会誌 噛み合わせの科学25巻『機能的な歯列構築への追求』