2023/04/23
「昔から歯並びが気になっていた。また前歯の形や色も気に食わないため、前歯をきれいな形にしたい」とご相談いただきました。
当院で歯ブラシ指導を受けている患者様で、注意していても今の歯並びだと上手く磨けないとのことで、矯正もご希望されました。
診察したところ、嚙み合わせを矯正したのち、見た目の回復として右上1、左1番2番の審美治療が必要と診断しました。
矯正(噛み合わせ)の治療をして、上顎右上1番をラミネートべニア、左1番2番をセラミッククラウンで審美治療を行うことをご提案しました。
自由診療(税別)
約¥950,000
(内訳)
矯正約¥640,000
ラミネート約¥170,000
セラミッククラウン1本約¥140,000
現在もきれいな状態を維持されています。
・矯正が当初の計画通りに進まない場合があります。
・調整の際に痛みが伴う場合があります。
・ワイヤーが当たり痛みを伴う場合があります。
・食事を楽しめなくなる場合があります。
2023/04/23
「もともと数年前から歯がなく、奥歯がないことに不便を感じた。入れ歯以外の治療方法はありますか」とご相談いただきました。
拝見したところ、6番と7番が欠損している状態でした。
インプラントか入れ歯か、親知らずの移動をご提案しました。
自然の歯をできれば残したいとの患者様のご希望により、8番の親知らずを移動し、7番の欠損部分にはインプラントをしました。
自由診療(税別)
¥580,000
(内訳)
インプラント¥450,000
親知らずの移植¥130,000
その後も経過は順調で、良好な状態を維持されています。
・親知らずの矯正は症例によって計画通りにいかない場合があります。
・噛み合わせの関係でかぶせ物をする場合があります。
2023/04/08
「左下の銀歯が噛むと痛い」とご相談いただきました。
拝見したところ、左下の銀歯(第1大臼歯/6番)の歯と歯ぐきの間の溝「歯周ポケット」が深くなっていました。
歯の根の周りを覆っている「セメント質」も剥がれ、炎症が起きて膿が出ており、抜歯が必要でした。
さらに、この歯を銀歯にした後ぐっと噛む癖がついてしまったことで、反対側の右下奥歯(第2大臼歯/7番)が割れて抜歯していましたが、欠損したままになっていました。
また、左上と左下の一番奥に、噛み合わせに関与していない親知らず(第3大臼歯/8番)が残っていました。
患者様は、人工の土台を埋める「インプラント治療」は希望しないとのことでした。
歯を失った部分にご自身の歯を移植する「トランスプラント」をご提案しました。
右下の奥歯が欠損した部位には左上の親知らずを移植し、痛みのある左下の奥歯は抜いてから埋まっている左下の親知らずを移植することで、インプラントを行わずに歯を補える可能性があることをご説明し、同意いただきました。
移植する歯に神経が残っていると、移植後に上手く定着しない可能性があるため、まずは左上の親知らずの神経を取り除き、中をきれいにしました。
その後、親知らずを少し引っ張り出す「エクストルージョン」を約2ヶ月行い、歯を抜きやすくするとともに、歯が定着するために必要な「歯根膜(しこんまく)」を温存し、移植が成功するよう努めました。
右下の欠損した部位に、移植するための穴を作ってからトランスプラントを行い、移植した歯を糸とワイヤーで固定しました。
1週間後に糸を外し、約3ヶ月後に仮歯を入れて問題なく噛めるか確認した後、移植後半年で最終的な被せ物を入れました。
左下の奥歯に関しては、先にエクストルージョンを行ってあごの骨の高さをなるべく均等にしてから抜歯し、左下の親知らずを移植する計画を立てました。
ところが、エクストルージョンを開始して2ヶ月経過しても左下の奥歯は動かず、引っ張る際に使用している隣の歯が揺れ始めました。
そこで、歯を分割してから再度引っ張ると、奥側の半分は動きましたが、手前側は骨と癒着しており動かすのは難しいことがわかりました。
その後左下の親知らずを歯根膜を傷つけないよう慎重に抜歯し、左下の奥歯を抜くと同時に移植して、糸で固定しました。
1週間後に糸を外し、1ヶ月後に歯の根をきれいにする治療を開始して、移植した歯の定着を図りました。
約3ヶ月後に仮歯を入れ、右側と同様に問題なく噛めることを確認した後、移植後半年で最終的な被せ物を装着しました。
移植2本 約600,000円(税別)
右下の歯は移植後3年が経過し、痛みなどもなく良好です。
左下の歯に関してもレントゲンで歯根膜の存在が確認でき、しっかり定着しています。エクストルージョンで歯根膜を温存した結果と思われます。
患者様にも「自分の歯で噛むことができて嬉しい」と大変ご満足いただきました。
現在も定期的な検診でご来院いただき、経過を拝見しています。
・移植が成功しない場合があります
・親知らずの状態によっては移植ができない場合があります
・あごの骨の状態によっては移植ができない場合があります
2023/04/08
「左上の奥歯を抜いたので、うまく噛めない。インプラントは考えていない」とご相談いただきました。
拝見すると、左上の奥歯2本(第1大臼歯/6番・第2大臼歯/7番)が欠損していました。歯周病などを理由に抜歯し、その後放置されていた状態と考えられました。
左右の下の親知らず(第3大臼歯/8番)が2本残っていました。
右上の奥歯2本(第1小臼歯/4番・第2大臼歯)は、歯ぐきが腫れて「歯周病」が見られました。
天然歯である左右の下の親知らず2本を抜歯した後、左上の欠損部分に移植して噛み合わせも改善する治療方法をご提案し、ご了承いただきました。
移植を行う前に、まずは親知らずの神経を取って管をきれいにする「根管治療」を行いました。
その後、親知らずの「歯根膜(しこんまく)」を多く残すために、矯正治療を部分的に行う「MTM」を施しました。
歯根膜とは、歯と顎の骨「歯槽骨(しそうこつ)」との間を結び付ける組織でクッションの役割をします。この歯根膜が多く残っていると、移植後の歯と骨の結合が強くなるため、移植の成功率が上がると言われています。
次に、親知らずの抜歯を行って「ドナー歯」として、欠損部分に移植しました。
移植直後は、歯肉の包帯である「歯周パック」を行うことで、傷口保護やドナー歯の固定、止血と治癒を促進しました。
最後に傷口の治癒やドナー歯の安定を確認し、銀歯を被せて治療を完了しました。
また、右上の奥歯2本は保存が難しかったため、抜歯をして部分入れ歯を作製しました。
約600,000円(税別)
親知らずの移植が成功し、しっかり噛めるようになりました。
患者様も「自分の歯を使えたのも、噛めるようになったのも嬉しい」と、非常にご満足いただいています。
治療から10数年経過した現在も変わらず使用できており、定期検診にてメンテナンスを続けています。
・移植が成功しない場合があります
・顎の骨や親知らずの状態によっては、移植できない場合があります
2023/04/08
「右下の奥歯が痛い、歯に穴があいている」とご来院されました。
拝見したところ、右上の前歯(側切歯/2番)は抜歯してあり、前歯6本(左右中切歯/1番、側切歯、犬歯/3番)は連結した被せ物「ブリッジ」が装着されていました。
ブリッジ部分は歯茎が下がり、歯の根っこ「歯根」が見えていました。
左上の前から4番目(第1小臼歯/4番)は、虫歯ができて黒くなり穴があいていました。
左上の奥歯(第1大臼歯/6番)は、金属の詰め物「メタルインレー」が装着されていて、インレーで覆われてない部分の歯が、一部欠けていました。
右上の第1大臼歯、左上の奥歯(第2小臼歯/5番)、左下の奥歯2本(第1大臼歯、第2大臼歯/7番)、右下第1大臼歯にもメタルインレーが装着されていました。
右上の奥歯2本(第2小臼歯、第2大臼歯)と右下の第2大臼歯は、金属の被せ物「メタルクラウン」が装着されていました。
クラウンやインレーが装着されている歯がほとんどでしたが、全体的に虫歯ができていました。
また、右下の痛い箇所(第1大臼歯)は、歯根が割れる「歯根破折」が認められました。
患者様は、「被せ物をきれいにしたい」と希望もありました。
歯の根が折れていた右下の第1大臼歯は抜歯し、右上の親知らず(第3大臼歯/8番)の移植をご提案しました。
また全体的にある虫歯と、歯根が見えているブリッジ部分は、患者様の希望に沿い、白くて自然な見た目のセラミック「E-maxクラウン」を被せることをご提案しました。
患者様に同意いただき、治療を開始しました。
上のブリッジ部分は、被せ物を新しくする前の処置として、歯茎を切除して位置を揃える「歯肉整形」をしました。
下がった歯茎の位置がバラバラなため、より自然できれいに装着するためにこの処置を行いました。
約1,800,000円(税別)
(E-maxクラウン16本と移植)
被せ物は、噛み合わせの違和感もなく、自然な仕上がりになりました。
右下に移植した親知らずは安定しており、痛みもなく順調に経過しています。
患者様は「痛みもなくなり、自然な見た目で治って嬉しい」と大変喜んでいただけました。
現在も定期検診のため、ご来院されています。
・移植が成功しない場合があります。
・親知らずの状態によっては移植ができない場合があります。
・骨の状態によっては移植ができない場合があります。
・セラミックは装着に際し、天然歯を削る必要があります。
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります。
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります。
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)となります。